TRTスイング基本理論

更新日:2021年9月20日

ゴルフは面白くても思うようにはならず、試行錯誤の末に「基本にかえろう」となりますが、その基本を正しく理解していないと埒があきません。

ここからはそんな事にならないように出来るだけ分かり易く解説します。

※ 右打で説明しますが、逆の方は左右を置き換えてお読みください。



8-1 〈振子と構え〉


ゴルフスイングの大元になるのは振子運動ですが、これは腕とクラブの二つの振子を合体させた動きになります。

先に腕の説明ですが、真下に伸ばした両腕を振子運動させるにはどうしますか?

直立したままでは体の側面にある左右の腕を、ゴルフの振子運動にすることはできません。

そこで、背筋を伸ばし股関節の辺りから上体を30度くらい前傾させてください。

そうして体の正面で両手を合わせて両肘を真下に伸ばすと、肩と腕で三角形が作られるのが確認できます。

これで体がゴルフスイングのための腕の振り子運動を邪魔しなくなりました。


ゴルフの構えが何故こうなるかの理由でもあります。


振子には半径と中心点があるので、体のどの部分がそれを担当するかを特定しなければいけません。

この段階では半径は両腕と考えますが、最終的には左腕一本になります。

振子の中心点を背骨の上にある首の付け根のこぶの位置と考えれば両腕が振子運動しやすくなります。

この部分の揺れが最小限になるように各部を連動させます。

なぜ「動かないようにではなく、揺れを最小限に」と表現するかは非常に重要なので後から述べます。

首の付け根を中心点として肩を動かすことで伸ばした両腕に振り子運動をさせます。

ここでの意識は腕ではなく肩を動かすにして下さい。

腕力に頼ると肘が曲がりやすく安定して球に当たらなくなるからです。

最終的に「飛ぶ」「曲がらない」に役立てるためにどこを意識するかを確認しておいた方がよいでしょう。


続いて二つ目のクラブの振子運動です。

その2でも説明しますが支点がずれたら振子にならないのでクラブを動かすのは積極的な右手になります。

右手一本でクラブを持ち肘の曲げ伸ばしで放り出すように訓練してみて下さい。

それでヘッドの重さが使えるようになるでしょう。

右手の自然なローリングでクラブヘッドが無理なく円運動するようにしますが、この動作は今までは駄目と考えられていたものですので認識を改めてください。

スイング中は腕と一緒にクラブも振らなければなりません。

そうなると、腕とクラブの振子の両方をバランスよく動かすための訓練が必要になりますので、そのための訓練をしましょう。


8-2 〈グリップとテコ〉


クラブは両手で持ちます。

普通に握ると左右の手は同じ位置ではなく上下にズレるのが確認できるでしょう。

このズレは、クラブヘッドをスムーズ且つパワフルに動かすのに役立ちます。


では、何故この形になったのでしょうか?

左利きが右打ちすると有利だと昔から言われています。

しかし、この特殊な握り方の意味が分ればそれが感覚的な間違いだと気付けます。

球を打つ時に大切なのは、クラブヘッドに力をきちんと伝えることです。

更に遠くに飛ばすにはスピードが必要になりますが、これは物理的に矛盾がありません。

これを別々に試してみましょう。

最初に力をヘッドに伝えるにはどうすべきかです。

左手と右手の間隔を広めにあけて握ると容易に伝わるのが確認できます。

次に、両手が離れた状態のまま振ってみてください。

力は確かに入るけれど、これではスピードを出すことはできません。

ヘッドをスピーディーに動かすには手の間隔が狭い方が容易だからです。

この「スピード」と「力」の両方をクラブヘッドにバランスよく伝えられるのが今のグリップです。

これは先人たちの工夫で出来たものですが、偶然にも理に適っていました。

この左右の手のズレを利用すればクラブヘッドは大きな力を使わずに動かせます。

支点が左手、力点が右手で、作用点がクラブヘッドと考え、テコとして使うのです。

ショートアプローチなどで失敗の多い人は、このテコの使い方を練習すれば直ぐに解決するでしょう。

右手を使ってはいけないという先入観に捉われたままですと、この重要な部分は理解できないかもしれません。


支点になる左手がボールとの位置関係を保持している事が大切です。

そして右手が左手の外側を回るようにクラブを振子運動させます。

支点が大きくズレてしまうとパワーが作用点のクラブヘッドまで正しく伝わりません。

物理的な判断をすれば、左手リードではなく積極的に右手を使わなければならない事が確認できるでしょう。

アプローチは球を右寄りにし左手リードのハンドファーストにしなさいと教えることが王道だと思われています。

「ゴルフは甘くないので毎日の練習は当たり前」と、真顔で仰いますが、幾らアプローチの極意だといわれても、それで打てる人が殆ど居ないのはおかしくありませんか?


何であれ自分が楽しむのが大切なので出来ないものに挑戦するのも有りでしょう。

とは言え、どうせやるなら確実にできるものを取り入れたいものですね。

勿論の事、時間や負担は少ないに越したことはありません。

ここでの教えなら体得までに一か月もあれば十分です。

そればかりか、一度身に付いたら毎日の練習は必要ありません。


週一でしかも50球程度の練習をすれば維持もできます。

それを可能にしてくれるのが「てこ」です。

20ヤード前後は球を打つという意識を捨ててください。


左手を支点にした振子運動で、クラブヘッドのバンスを使いながら放り出すようにすべらせます。

この辺りは実際に指導を受けなければ理解できないかもしれません。

そこからさらに飛ばすには、肩の動きで作る左腕の振り子運動を加えます。

腕とクラブの二つの振子は個々に重要で、これをバランスよく連動させる練習が不可欠になります。


これで100ヤード以内は思い通り。


では、更に遠くへ飛ばすにはどうしたらよいのでしょう?


8-3 〈フットワ-ク&ボディ-タ-ン〉


腕とクラブの二つの振子を、肩の動きとテコで一つのスイングにします。

そうすることでショットの失敗は激減するでしょう。ただ大きな飛距離は望めません。

更に飛ばすには、クラブヘッドの運動量を上げることが必要だからです。


単に大きくしようとして腕を大きく動かしても、揺れが増すだけでむしろ当りません。

これを解決するのがフットワークです。

回転すると言う意味で腰を動かそうとしても構造上単独では動かない事はあまり知られていませんので、ここでも実験をしてみましょう。

最初に、両膝を伸ばし肩幅くらいに足を開き、そして腰に両手を当てます。

そのまま足を動かさずにその手で腰を動かしてみましょう。

すると、足が動かないと腰も動かない事が確認できます。

もう一つ、同じく腰に手を当てます。両膝を伸ばしたままで、今度は両の太腿を左右にねじるようにします。

足を動かしているつもりでも、腰が同時に動くのが確認できるでしょう。

これは身体構造上の結果です。

膝を固定して上体を捻転させようとするのは軸ブレを抑えようとの意図があるのかもしれません。

ただ、そうさせてしまうのは腰の回転は足の動きで生まれることが分っていない感覚的な対処なので、間違っているといえます。

膝を動かさなければ腰は回らないので、固定したまま強引に動かそうとすれば肩や腕に余分な力が入るので、これではむしろ大きな揺れが生じます。

足を動かさずに上体を捻転させるのは構造的にやりずらいのもありますが、それよりも腰への負担が大きくなり故障のリスクが高まるのでお止めください。

全てを連動させ揺れを最小限にするのが理想なので、体のどの部分も動かないように固定してはいけません。

止めることの出来ない揺れがあることを認識しなければ、正しいスイング作りは出来ないでしょう。

「ベタ足」や「膝の固定」の考え方は、結果的に下半身が安定するだけです。

上体の揺れは止められません。


これでは最悪の「動けない」になり、腰や肘への負担が増すばかり。

プレーヤーの多くは辛さや上達困難は当たり前だと思っていますが、それは本来の姿ではありません。

動作の矛盾を排除すればどこも壊れずに打てるようになります。

良いものが受け入れられないのは、血の滲むような努力を簡単には捨てられないからだとは思いますが、固定するや動かさないが全ての元凶であることをご理解下さい。

構造上、腰は単独では動きません。


遠くに安定して飛ばすにはボディーターンが必要で、そのためにもフットワークが重要になります。

前の項で触れた「揺れを小さく」の表現についてご理解いただけたでしょうか。

この意識は全ての動作に共通します。大切な事は「まず動きその中でバランスをとる」ということです。

体のどの部分も、固めて動かないようにするのではなく、連動させる事で相乗効果を引き出します。

これにより身体への負担を軽減し、綺麗で安定したスイングが作られます。


自己流を貫いている人はキーワードを常に探求するので、雑誌などの「成功者の談」などを参考にしたがるようです。

ただ、それを参考にしようとしても、感覚的な表現が参考になるとは思えないのでおやめになった方が良いかと。

初心者は本格的な指導を嫌いますが、羨望されるものは希少であることを知らなければいけません。


どうせやるなら健全に上達できる場所で確かな指導をお受けください。


ここまでは、何を基にどんな練習を心がけるべきかというお話でした。

自分自身をしっかりと観察して今陥っている傾向を把握して下さい。

それだけで問題の解決は早まります。


8-4 〈ギャップ〉

ここでは自分では気付く事のできない不可解な部分の説明をします。他所では採り上げもしないでしょう。美しいスイング作りのために知っておく必要があるのでしっかり説明します。皆さんは教えられた事を一生懸命にやってるのに何度も直されたりしますよね。自分的にはきちんとやっているのに、何が違うんだろうと、腹立たしくなったりするのではないでしょうか。このことは、優秀な先生とすばらしい理論に恵まれ、その下で前向きに努力していても起こりえます。


何故でしょう?

簡単な例で説明してみましょう。


「両肘を伸したまま振子を表現する」という基本的な初歩の動作があります。腕の感覚ではなく、伸ばしたままの両腕を肩で動かしてもらうというものです。けれどなぜか片方の肘を曲げてしまいます。ここで問題なのは、指摘されるまで曲がっているのに気付かない事です。きっと言われたことは確実にやっているとの感覚なのでしょう。与えられたイメージをやろうとしても、実際には違ったものになるという現象です。実はこの様な事は誰にでも起こります。これが「イメージと動きのギャップ」です。何か表現しようとすると必ず出るズレなのに残念ながら自分では気付けません。指摘して説明して漸く理解されるという厄介なものです。それに気付くと驚きは大きく、自分だけが変であるかのような錯覚を起こします。しかしそうではありません。この様なズレは大小の差はあれどプロも含めた全ての人にあるものです。


これを知らなければ、スイング診断機の画像を何度見せられても意味がありません。

イメージ通りに体を動かすにはそれなりの訓練が必要です。

先ずは、この不可解な存在をきちんと認識して下さい。

このギャップが克服できれば、今まで全く駄目な人でも必ず出来るようになります。


8-5 本能的な動き 〈思い通りにならない訳〉

ゴルフスイングはかなり複雑なため意図的に全てを作らなければなりません。自然な反応に任せていたら必要な動作を得られることは無いので、先ずは論理的に動きを理解し地道に作る作業を繰り返します。部分的なパーツを正確に作るだけではなくそれが適所で反応するよう訓練します。リズミカルにバランス良くが理想なので、連動させるための反復練習は欠かせません。ゴルフを知らない人は止まっている球が打てないはずが無いと言いますが、いざやってみると殆どが空振りするかゴロになります。運動に自信がある人ほどこのような傾向に有りますよね。その能力は反射神経に代表されますが、運動結果を左右する、生まれながらに個人差のあるものです。野球、テニス、サッカー、など、直接対戦するスポーツは多くあります。これらは相手より素早い反応が要求されるものばかり。その中で活躍するには、これが優れていなければ話になりません。子供の頃からよくやる対戦式の運動には常に主役が居ました。それによって脇役に甘んじるという悔しい思いをした人が圧倒的なはずです。

この優劣の差が顕著な能力をゴルフにあてはめたらどうなるでしょう?あら不思議、抜群な運動神経の持ち主ほどあたふた。


真剣なのに当りません。

これは、ゴルフスイングの中には日常生活で使わない筋肉があるからです。


それがブレーキをかけるので、単純で易しそうでも思うようになりません。自分が持っている能力で力一杯やりたくても、それをお奨めしない理由は条件反射で詳しく述べます。表現しずらい動作を容易く身に着ける方法があります。それは、連続した流れをやめ本来やるべき形で6秒間ほど静止させます。そうする事で未知の動作に素早く馴染めるという運動生理学的な研究結果があるので、現在行われているレッスンにも導入されかなりの効果を上げているものです。初心者が力任せに振り回してしまうのは、上達とは無縁の体力作りにしかなりません。


他の運動で優っているはずの反射神経が初歩の段階では邪魔をしますので、それに頼らずに確実に作るという作業を繰り返すことが肝心でしょう。うかうかしていると子供の頃にひれ伏せさせていた輩に足元を抄われます。自分なりにやりたいから教わりたくないというのは理解できます。とはいえ、何年やってもドライバーが打てなかったり、アプローチが苦手だったりしていませんか?そうなるのは優れていると自負している運動能力が原因であることにお気付き下さい。


上手くなるには素直な心が一番。


ゴルフの動作は複雑なので、それを知らなければどんな工夫も役にたちませんので。老若男女を問わず、動作に負担の無い美しいフォームを作るのは難しい事ではありませんが、そのためには何をすべきかをしっかりと学んでください。


8-6 条件反射 〈取れない悪い動き〉

全ての反射は神経系を介して起こる。反射が起こるためには、刺激を受容しそれが何らかの中枢で処理され筋や腺に伝えられるという経路が考えられる。この経路を反射弓と言う。反射弓の特徴は中枢が大脳皮質でなく脊髄や脳神経核などにあることと言える。反射を起こす刺激は大脳皮質まで送られるものの反射の中枢はそれ以前にある。脳皮質を通るよりも短い経路で反応が起こされることになり、より速く、そして的確に反応する役に立っている。 (運動生理学書より)この解説には興味深い箇所があります。


一定のある条件が揃うと大脳からの指示より先に脊髄や核から刺激を受ける。それに因り通常よりも早く体が反応する反射の存在がある、という部分です。


だからなんだと思うかもしれません。

実は、これが駄目な動きがなかなか改善されない原因なのです。

頑張って直したくても、いつもと同じリズムやバランスでは同じ条件を与えてしまいまうため、条件反射のメカニズムで動作に変化は起こりません。


学生の頃「パブロフの犬」で習ったのを思い出してください。これはどんなに強い意志でもコントロールできない後天的な反応なので、実生活では役立つ能力ではありますがゴルフではかなり厄介なものになります。条件が揃うと脳より早く別の場所から以前の反応が命令されるので、この状態はできていないのに新たな動きを導入したとの認識になってしまうのです。脊髄や神経核は物事の判断をしたり記憶したりは出来ず、瞬時に反応させる事しかできません。


これが条件反射です。


ここが理解できないと間違った練習を繰り返すので上達は期待薄となります。誰もが失敗を目的にすることは無いとは思いますが、漠然と「巧く打つ」といういつものイメージでは動作の変化は得られません。「今度こそ」というのも同じ条件を重ねるだけなので下手固めになります。少し違った条件、例えば、小さく、ゆっくり、軽く、を取り入れましょう。そうしながら別の動きとして反復練習することが効果的です。具体的に何をするかを決め、それを確実に訓練してください。面倒でもそれをしないと改善は困難なのでしっかりとご対応ください。これは一人の練習では解決できません。ゴルフを良く知る第三者に主旨を説明し監視してもらいましょう。


8-7 反作用 〈上体の右残り〉

明治の大砲といわれるものがありますが、これはゴルフの変形フィニッシュを面白く表現した言葉です。力任せに振り回すと誰もが逆方向に体重が移動してし大きくバランスを崩します。その姿が撃った後に勢いよく戻る明治時代の大砲に似ているので命名されました。


では何故そうなるのでしょう?

これは、この後に出てくる慣性力と同じように自然の力に影響された結果です。全ての動作には必ず受けてしまう「避けることの出来ない力」がある事を知らなければいけません。実際にやるとより解りやすいので、簡単な実験をしましょう。椅子などに背筋を伸ばし浅く腰掛け、足が床から10cmほど浮くように膝を上げ、そうしてから両腕を胸の前に水平に伸ばします。これで準備OK 実験開始です。その両腕をリズミカルに、右、左と、ゆっくりと動かします。そうするとその上げている両膝はどんな動きをするでしょう?どなたも腕と同じ方向に動かず、むしろ逆に動く事が観察されたのではないでしょうか。腕を動かす動作が作用で、足が反対側に動かされるのが反作用です。見た目よりも大きな力なので両方同じ方向に動かそうとしても無理でしょう。ゴルフの構えのように立った状態ですと「おへそ」の辺りが境になり上下に逆の動きが起こります。がむしゃらに上体で振り回せば下半身は右へ動くため「明治の大砲」が出現します。


反作用はスイングをする度に必ず受けるものなので、これを知らないと右残りは修正できません。ダウンスイングの際に左への踏み込みという重要な動作がありますが、その時に左膝を伸ばさないと腰が動かないので反作用に負けてしまいます。それをスムーズにするためには大きなその力を左踵で受ける訓練が必要になります。


これは上体の揺れを最小限にするのと、無理なくパワーアップする役割があります。足の動きが必要な事の根拠ですが、動かさなければ反作用に負けてしまうのでご注意を。


8-8 慣性力 〈スライス&低い球〉

慣性とは物体が常に現在の運動状態を保とうとする性質のことをいいます。


慣性力とは運動状態の物体に別の力を加えた時、それでもそのまま同じ運動を続けようとする力を指します。一体何の関係があるのでしょう?球を打つ前にボールに向かって立つ事をアドレスというのはご存知でしょう。その時にクラブヘッドをボールの後ろに下ろすのをソールしたとルール上は定義します。これは球を打つ前の動作ですが、そこでクラブヘッドは一旦静止します。この場合、ヘッドも物体ですから慣性により静止状態を保とうとします。皆さんが感じる上げ始めの動きずらさがこれなんです。これにはフォワードプレスが効果的です。手元を目標方向に少し動かし、その反動を利用するというものです。一度バックスイングに入ると、動き出したクラブヘッドはそのまま同じ方向に動き続けます。ダウンスイングになってもヘッドはまだ後ろへ動く慣性力があります。これによりヘッドの動きとスイングの方向にタイムラグが生じます。


そうなると運動の方向が逆になる引っ張り合いが起こるのです。この必ず受けてしまう力を認識していないと上体の右揺れや右肩の下がりは止められません。慣性力に負けまいとする無意識の動作は手元を先行させるからです。本人の意思とは関係なく極端なハンドファーストのインパクトが出現します。これにより押し出しやトップというミスが出やすくなります。どんな状況かはやってみるとすぐに理解できるので実験してみましょう。


ボールをセットして構えます。

クラブヘッドをソールしそこからずらさないようにします。

その状態で手元を目標方向へ出してみて下さい。

そうするとクラブフェースが開くのと上体が下がるのが確認できます。


ダフリやスライスはこれが原因です。ミスショットの大半はこの慣性力に因るものだということです。昔の感覚論は、先行した左手でリードすることで制御しようとしています。この方法は、それから起こる幾つかの欠点を補うために帳尻合せ的な細工が必要でした。そんな訳である程度になるまでに時間と身体への負担が犠牲になったのはご承知の通り。スライスを修正するのに「手の返し」なるものを駆使し手首の強引な動きを要求。そのままでは、クラブフェースが立った状態のインパクトになります。

これでは極端に球筋が低くなります。


それを補うために「ビハインド・ザ・ボール」を考案。

球より頭を飛球線後方に置けばクラブのロフトが調整出来るからです。その結果プロレスの逆エビ固めのような逆C型のフィニッシュになりました。検証すればめちゃくちゃですよね。力で解決するしか能がなかったとしても過言ではないでしょう。これでは多くのプレーヤーを苦しめている腱鞘炎やゴルフ肘そして腰痛などが回避できない訳ですね。これが多くの方が支持している打法の真の姿だとしたら残念至極。とはいえ昔はこれしかありませんでした。


今はこの様な矛盾を科学的に解明しているので治す気が有れば簡単に解決します。大きな力を使わずにこの慣性力を制御するにはテコの応用が効果的です。支点は左手、力点は右手、そして作用点はクラブヘッド、という役割を理解し訓練して下さい。右肘の曲げ伸ばしでクラブヘッドは無理なく動かせます。左手は支えるというのが本来の姿です。クラブを左手で積極的に動かそうとすれば支点がずれて安定したインパクトは困難になります。これでは毎回必ず影響を受けてしまう慣性力に対応できません。これが右手を積極的に使わなければならない理由です。文字だけではこの部分を伝えるのは困難なので、是非体験レッスンにお越しください。きっと、今まで出来なかった理由が余りにも下らなくて驚くはずです。


駄目押しとして

パワーが有り自在に動かせる利き手を使うなというスポーツが他にあるでしょうか?

※ 追 記

状況は様々ですが、指導をする誰もが正しいとの信念に基づいて教えているのは間違いありません。

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